1/6fabricのすべての商品は
デザイン、生地の製織、プリント、縫製、検品作業の
すべての工程を滋賀県内で行っています。
滋賀の風土で発展した、
湖東麻織物や高島綿織物などの織物の素晴らしさや
製造技術をご紹介します。
「1/6 fabric」では生地にプリントするパターンも「滋賀」で統一しています。
ただ単にモチーフを描くのではなく、色鉛筆で塗りつぶした紙から切り絵のようにモチーフをひとつひとつ切り抜き、スキャンしてパターンとして構成する…という手順で制作しています。
それも、モチーフ丸ごとの形を切るのではなく、花の花びら1枚1枚、花の中心部分1粒1粒、水中のあぶく1泡1泡、湖の波紋1波1波など、モチーフひとつでもできるだけ“パーツのパーツ”を細かく切り出し、集めて重ねてひとつの形にしています。
切る、貼る、重ねるという手作業から「こうしたらおもしろいかもしれない」を繰り返し、偶然生まれる形のおもしろさを追求しました。
モチーフをひとつひとつ切り貼りするより直接手で描いた方が断然早いのですが、
切ることで生まれる切り口の独特の味わいといびつさ、力強さに魅力があり、この手法を中心に「1/6 fabric」のパターンを制作しています。
米原市醒ヶ井の地蔵川に存在している、大変珍しい水中花です。
白く小さい梅に似た花で、水温14℃前後の清流にしか育たず、全国でも生育場所が限られています。
現在の甲賀市に存在したとされている忍者で、忍術の流派の中でも薬の扱いに長けた流派といわれています。
手裏剣柄に紛れてちょこんと顔を出している、かわいい忍者を見つけてみてくださいね。
びわ湖には多くの水鳥が棲み、白鳥などの渡り鳥も越冬場場所として集まります。鮮やかな朝と夕の配色違いで、びわ湖のうつり変わる表情を表現しました。
びわ湖から淀川へと向かって流れ出る瀬田川にのみ生息しているとされる固有種のしじみです。キャンディのような配色で、かわいらしい模様になりました。
滋賀県の天然記念物として指定されている近江妙蓮(おうみみょうれん)。通常の蓮と違い、一茎に2〜12の花が咲き、花びらは2,000〜5,000枚に達する珍しい蓮です。
びわ湖の小魚の群れをイメージしてボーダー調に仕上げました。
宝石のように輝く泡のひとつひとつ。水の流れを感じる清涼感のある模様です。
びわ湖の東、湖東地域で麻織物が発展した背景には、びわ湖の湿潤な気候と鈴鹿山脈からの湧水が影響しています。
生産工程で乾燥に弱い麻織物は、湿度の高い環境で育まれてきたのです。
江戸時代には彦根藩の庇護のもとで発展し、近江商人の手によって全国へと広まりました。
「1/6 fabric」では、今では少なくなった機屋さんで麻の製織を行っています。
十数台ある織機の中から、使用する麻の太さや混率によって織機を変えて生産しています。
麻は手触りが良く吸湿性に優れた天然素材で洗濯耐性もバツグン。
気持ちの良いハリ・シャリ感が、夏の汗ばむ季節にぴったりの生地です。
びわ湖の西、高島地域で織られる高島綿織物。
江戸時代から続く伝統産業ですが、比良山系からそそぐきれいな水とびわ湖の湿潤な気候があって発展してきました。
高島綿織物といえば、「綿クレープ」が有名です。
クレープとは、ヨコ糸に強い撚りをかけた糸を使用し、表面に独特な「シボ」を出した織物です。
「1/6fabric」では、高島市内の工場で綿クレープの製織を行っています。
綿クレープは吸放湿性に優れ、さらっとした感触が特徴です。ぜひ一度手に取って触れてください。
「1/6 fabric」は、デザイン、生地の製織、プリント、縫製、検品作業のすべての工程を滋賀県内で行っています。
湖東麻織物、高島綿織物の生地づくりも滋賀県で行っています。
それぞれプロの手で糸から織機にかけられ、染色のされていないまっさらな生地が出来上がります。
出来上がった生地からプリントへ。プリントは「インクジェット」という方法で行っています。
インクジェットプリントは少ないロットでのプリントが可能、色数の制限がないなどの特徴があります。
また、染料を使用するので鮮やかな色の仕上がりになります。
滋賀県は昔から縫製加工の盛んな地域でもあります。
「1/6 fabric」の製品も県内で丁寧に仕上げています。